植物性自然栽培「あがらと」
「あがらと」
すべてのいのちと生きる
人と自然に垣根のない和歌山県の山奥から
和歌山県の南のほう、古座川町という山間の町で、私たち『あがらと』は活動させていただいています。
東京23区の半分程の広さに、人口はわずか2,400人程度(2023年現在)。
面積の約96%が山林で、数々の清流にめぐまれた、鹿などの動物たちの中に人が住まわせていただいているような集落です。
古座川町には、ないものがたくさんあります。
信号機もコンビニもありません。
そして何より、『人と自然の垣根』がないのです。
鮎やアマゴといった川のめぐみ、鹿やイノシシ・山菜といった山のめぐみ、そして古くから稲作や林業を支えてきた、自然のめぐみ。
人々は今も大自然の中で、すべてのいのちと共に、その一員として生きています。
過剰に奪うことをせず、穢すことをせず、すべてのいのちに感謝しながら、少しだけ人の知恵で手を携えながら自然との結びつきを感じながら。
すべての命と豊かな未来を招く
一方で、現代の日本に生きる多くの人にとって、自分たちがたくさんのいのちと共にあることを感じるのは、難しいことかもしれません。
身の回りは、便利なもので溢れています。
ずっとたどっていけば何かしらの形で、自然の中にあったものを元に作られているはず。
しかし、高度な技術で精製され整えられた結果、自然との結びつきや自然の一員であることを感じるのは、とても難しくなってしまいました。
そんな時代に、人と自然に垣根のない町からできること。それはすべてのいのちと共に、より豊かなみらいを拓いていくことだと思います。
ただ単純にすべてのいのちが皆等しく自然と共にあるのではなく、高度な知能を授かった人だからこそできる古くて新しい視点や価値を加えて、大自然との間柄の点を追い求めて『拓いて』ゆくのです。
新たな視点や価値、豊かさを生み出す
人はその知恵をもって、手をもって、自然が自然のままでは起こせないこと、起こせたとしても時間がかかることを、効率的に、効果的に起こし、活用してきました。
そしてそれは本来、人の為だけでなく、人にも自然にも喜ばしい『何か』をもたらしてきました。
すべてのいのちと生きるとは、そういうことだと。決して人の為だけに、いのちを利用しすり減らし消耗することではありません。
人が、すべてのいのちの一員であり続けるように。そこに古くて新しい視点や価値を加えて、みらいに新たな豊かさが生まれるように。
心を込めて育て、想いを作物や商品にのせて活動するのが、私たち『あがらと』です。
昔ながらの道具を手作り
すべてのいのちと生きる農業に欠かせない古き良き道具を復元させています。
田車もその一つ。
あがら”と”に込めた想い
植物も、動物も、人間も一緒に
樹木のような羽、葉っぱのような尾の鳥が、少女を乗せてはばたく、あがらとのロゴマーク。
このマークは、植物も動物も人間も、すべてのいのちが同じ世界の中で共にあり続けるというコンセプトを表現したものです。
より豊かなみらいを拓き贈っていく上昇感や高揚感を、未来へとはばたくイメージに込めました。
『あがらと』という社名は、和歌山県紀南地方の方言である『あがら』=私たち、と、『と、一緒に』の『と』を組み合わせたものです。
私たちは、和歌山の山奥で荒れた土地の草を刈り、耕し、竹でハウスを建てて、微生物と仲良くなり、清流古座川の水に潤してもらいながら、日々たくさんのいのちと共に生きています。
でも、私たちにできるのは、作物を、商品を作り、送り出すところまで。
実際に選んでいただいて、食べていただいて、初めて意味があると思うのです。
『あがらと』という社名には、私たちだけでは成し得ない大きなもの、『すべてのいのちとみらいを拓く』というビジョンをみんなで形にしたい、という想いが込められています。
人と人との繋がりが、夢を実現を可能にする
野菜作りを教えてくれる、近所のおかあさん。
田んぼの脇を通るたび、声をかけてくれるおじいちゃんおばあちゃん。
人と自然に垣根のないこの地で生きていると人は一人では生きられないことを実感せずにはいられません。
『私たち』だけでは無力だけれど『私たち“と„』共にあるすべての 人々、すべての命のおかげでできることがたくさんあるのです。あなたも、『あがら』と、すべての命と共にあります。
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